1 妊産婦に対する栄養指導
妊娠期・授乳期においては、母子の健康の確保のために適切な食習慣の確立を図ることが重要です。特に、妊娠期の適切な体重増加量については、出生体重との関連が示唆されること等から、妊娠中の体重増加量が一律に抑制されることのないよう、肥満や痩身(そうしん)といった妊婦個々の体格に配慮した対応が求められています。
このため、厚生労働省が、妊娠期・授乳期における望ましい食生活の実現に向けて作成した「妊産婦のための食生活指針(*1)」は、妊産婦に対する健康診査や各種教室等における栄養指導に活用されてきました。同指針作成後の健康や栄養・食生活に関する課題、妊産婦を取り巻く社会状況等の変化を踏まえ、令和3(2021)年3月に同指針を改定しました。妊娠、出産、授乳等に当たっては、妊娠前からの健康なからだづくりや適切な食習慣の形成が重要であることから、改定後の指針の対象には妊娠前の女性も含むこととし、名称は「妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針」としました。この指針は、妊娠前からの健康づくりや妊産婦に必要とされる食事内容のほか、妊産婦の生活全般、からだや心の健康等にも配慮した、10項目から構成されます。また、妊娠期における望ましい体重増加量については、「妊娠中の体重増加指導の目安」(令和3(2021)年3月8日日本産科婦人科学会)を参考として示しました(図表2-1-11)。あわせて、一般の方を対象としたリーフレットを作成し、普及啓発を行っています。
1 平成18(2006)年2月に「健やか親子21」推進検討会が作成


普及啓発用のリーフレット
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